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魔法はない。けれど、一人では行けない美しい旅がある。カウンセリングで人生が変わる理由

カウンセリングって、「行けば魔法のように変えてもらえる場所」だと期待したくもなる。

実は、私自身がそうでした。


若い頃、心理学を学び始めた私は、「心が一瞬で劇的に変わる方法」があるのではないかとワクワクしたり、

どこかでその答えを探していました。

けれど、学びを深める中で突きつけられたのは、

「そんな魔法のようなものはない」という、がっかりするような現実でした。


でも、その落胆の先に、もっと大切なものを見つけることになりました。


それは、自分一人では迷い込んでしまうような心の奥深くを、

信頼できる誰かに見守られながら一歩ずつ進んでいく、

ときには地味だけれども、何にも代えがたい「旅」のようなプロセスです。

たった一人で頑張ってきた、その孤独な戦いを終わりにできる場所でもあります。


そして、そこには、自分だけの確かな道のりができあがります。


なぜ、そんな「ただ話すこと、感じること」の積み重ねが、

人生を根本から変えていく力になるのか。


この記事では、私が魅了され続けている、

カウンセリング・セラピーという美しくも地道な変化の理由について、

そして、カウンセリングの効果がどこからうまれるのか、

クライエントとカウンセラーそれぞれの視点についてお伝えしています。

「カウンセリングを受けてみたいけど、どうやって選んだらいいの?」

「今受けているカウンセリングは自分に合っているのかな?」

そんな疑問をお持ちの方にも、参考になる内容です。

目次

カウンセラー側の要因

問題を適切に理解する、見立てること

カウンセラーには、まず、目の前のクライエントさんの状態を

「適切に理解し、見立てる」ことが求められます。

カウンセラー自身に、自分の乗り越えた体験がある場合、

それが得意分野になり、その分野においては、

効果的な介入ができるかもしれません。

けれど、それ以外の分野については、盲点が大きいかもしれません。

また、いろんな資格をとってたくさんの知識を身につけたり、

たくさんの事例を経験してきていれば、

その経験から、一番根っこにある問題を導き出しやすくなるかもしれません。

けれども、カウンセラー自身が、自分の問題と向き合った体験がほとんどない場合、

人間味に欠いた対応がなされてしまう可能性もあります。

資格の有無や手法に関係なく、それぞれに強みや限界があるのです。

さらに、心理的な問題は、さまざまな問題が複雑にからみあっています。

性格や特性の問題、家族の問題、依存などの生活習慣の問題、過去のトラウマ、

年齢や今現在の環境の要因なども重なっています。

その中で、必要なのは、

今、「何が必要なのか」「どの課題に取り組むのか」

「どの課題は今は取り組まない方がよいのか」の地図になります。

これが、カウンセリングが効果的になっていく際の、大きなになってきます。

この地図が適切でなかったり、

クライエントさんと一緒に目指しているゴールがずれてしまっていると、

せっかくカウンセリングを受けても、

効果が出なかったり、逆に悪化したりしてしまいます。

心の動きや変化を丁寧にとらえる姿勢、関係性

カウンセラーにとって大切なのは、

クライエントの心の動きを丁寧にとらえていく、感じとっていく、

適切なトレーニングを受けているということです。

言葉では表しにくいことがらが、表情や手ぶりや身ぶり、

姿勢や呼吸でも現れることがあります。

クライエントさんの状態によっては、

あえて話をしすぎないことが大切なこともあります。

そして、カウンセラーにとって大切な姿勢は、

一つの理論や技法を、一方的に当てはめるような、

上から目線のやりとりではなく、

心の動きを丁寧にとらえながら、時には、寄り添い、ともに揺れ動きながらも、

クライエントさんの心のスペースから芽生えてくるものをしっかりとキャッチしていくこと。

このようなカウンセラーの姿勢とクライエントとの関係性の中から、

カウンセリングの効果が生まれていきます。

日常とカウンセリングのつながりを意識すること

人が何か変化していく、成長していくというのは、

一足飛びにはいかず、プロセスが大事になってきます。

変化は、カウンセリングのセッションの中だけでなく、日常の中で育まれていくものです。

人は、考え方を変える、感じ方を変える、習慣を変える

というのは、時間もかかるし、根気もいるし、抵抗も大きいし、

すぐに忘れ去って、元に戻ってしまうものです。

ですので、伝統的な精神分析だと、週に4回のセッションが行われたりします。

では、少ない頻度のカウンセリングだと効果がないのかということでもなく、

そのときに大切な視点が、

カウンセリングを受けていない日常でも、どんなふうに自分と向き合っていくかということの手がかりを、

カウンセラーが一緒に考えながら、共有していくことが大切です。

つまり、セッションで話したことや取り組んだワークを

日常の中で少し思い出したり、試してみる、ちょっとした「実験」に取り組むこと

長らく心理の仕事をしてきての私の後悔は、

このような視点を大事にしてこなかったことでした。

もちろん、変化に向かっていくこと自体が難しい場合もあります。

そこには、必ず理由があります。

丁寧に、一体どんな引っ掛かりがあるのかな・・・と、

カウンセラーに一緒に考えてもらう、寄り添ってもらうプロセスが大切になります。

クライエント側の要因

「一緒に取り組む」意識

あまりに苦しく辛いときには、

「カウンセラーが全て導いて、治してくれる」という大きすぎる期待を抱いてしまう、

そんなことが起こることもあるかもしれません。

けれども、それは現実的ではないので、

打ち砕かれたり、傷つきを深めてしまう結果になってしまいます。

大切なのは、少しずつ信頼関係を一緒に育てていくこと

これが、カウンセリングの効果に直結します。

「こう感じた」をまずは共有してみたり、自分のペースで話してみたり、

うまく話せなくても大丈夫です。

伝え方や受け取り方をお互いにいろいろと工夫したり調整していく

そんな共同作業の積み重ねによって、カウンセリングの効果が生まれていきます。

焦らずに、オープンでいようとする姿勢

一生懸命で真面目な方だと、カウンセリングで思うように話せない、

気持ちを出しきれない、すぐに変わっていかない、ということで、

逆に落ちこんでしまったりもあるかもしれません。

そんなときは、心配しなくても、大丈夫です。

1回のセッションで、劇的な化学変化のようなものが起こって、

一瞬にして変容が起こる、そんなマジックのようなことは、

奇跡に近いと思います。

逆に、心においては、一気に起こる急激な変化は、

逆戻りしやすい、副作用を起こしやすいといったこともあります。

一見、地味で、時間のかかる、なんの変化もないかのような

小さな気づきややりとりの積み重ねが、

少しずつ少しずつ、自分の心に染み渡っていき、

やがて揺るぎない変化へと向かっていく力になっていきます。

「話すこと、感じること」から始まる変化

カウンセリングとは、「劇的な奇跡」ではなく、

「地道な対話と小さな気づきの積み重ね」から

効果が生まれてくるものです。

そして、より安心して対話と気づきを深めていために、

cocorowingは、身体感覚に耳をすます

ソマティック(身体志向)アプローチも大切にしています。

言葉にならない感情が、身体を通してふとほどけていく、

そんな瞬間が、変化を促していくことを実感しているからです。

カウンセリングで起こってくる様々な心の動きや変化の正体は、

実は「言葉」よりももっと深い「感覚」の層にもあります。


ソマティックアプローチについては、こちらの記事も参考にしてください。

(参考記事:話すだけでは変われない?身体の声を聴く、カウンセリングの新しいかたち
      ソマティック(身体志向)のアプローチとは?”身体感覚”を用いる意味を解説

カウンセラーを選ぶときには、肩書き、資格や人気だけでなく、

あなた自身が感じる「相性」や「違和感のなさ」も大切な判断材料です。

あなたの問題を丁寧に理解し、

変化の芽があなたの中から育つことを信じて寄り添ってくれる

そんなカウンセラーとの出会いを、ぜひ大切にしてください。

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