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話すだけでは変われない?身体の声を聴く、カウンセリングの新しいかたち

カウンセリングといえば、「話を聞いてもらう場所」というイメージが強いと思います。

実際に、話すことでカウンセリングは進んでいきます。

(参考:なぜ話して変わっていけるのか?カウンセリングの効果の理由

けれども、別のカウンセリングを受けてきたクライエントさんからは、

「話してすっきりしたけれど、どうしていいのかわかりませんでした」

「ただ話をきいてもらっただけでした」という声が聞かれることがあります。

また、私自身のクライエント体験からも、話して自分の理解は深まるけれども、

改善の糸口が見出せなくなってしまうということがありました。

なぜ、話すだけでは変われないのか?

この記事では、その理由と「身体の感覚」からアプローチする新しい視点について、わかりやすくお伝えします。

目次

感情や記憶は、身体の中にある

私たちの感情や記憶は、頭の中だけではなく、身体の中にも存在しています。

いわゆる「無意識」とも言えるものですが、

人が変化していけるかどうかの鍵は、この「無意識」にかかっています。

けれども、文字通り、私たちはこれを意識することができません。

つまり、頭で考えても考えても、言葉をいくら探し出してみようとしても、

無意識にはなかなかたどりつけないのです。

そのための工夫が、心理セラピーの歴史の中で様々なされてきました。

そして、現代では、そのような思考や言葉だけに頼らない、新しい手法が生み出されてきていて、

それが、身体感覚に直接アプローチしていく心理セラピーです。

私は、これに出会って、本当に目から鱗でした。

例えば、これを読んでくださっているあなたは今、どんな姿勢ですか?どんな呼吸をしていますか?

背中が曲がっている、足を組んでいる、肩が上がっている、呼吸が浅い、硬い・・・

いろいろあるかもしれません。

ちょっとした動作や、身体のあり方に、あなたの無意識がたくさん詰まっています。

身体は、言葉になる前の「気持ち」や「違和感」などを、静かに教えてくれています。

そして、常に、無意識からダイレクトに、私たちにサインを送り続けてくれています

身体の声に耳をすませ、”身体感覚に気づく”

そして、その意味をひもといていくということを繰り返すことで、

より深いレベルで、自分の無意識に眠っていた、様々な囚われているビリーフや、それにまつわる感情、

トラウマの記憶などから自由になっていくことができるのです。

安心して「感じる」ことから始まる、本当の変化

人は、辛い経験や痛みから生き残るために、それらを「感じない」ことで生きのびます

これは、自分の身を守るために、ごく自然なことでもあります。

例えば、つらいのに「大丈夫」と言ってしまうとか、

本当は嫌なのに「我慢するのが当たり前」と感じていたりとか、

怒っているのに押し殺していて、何かの引き金で爆発する、

そんな性格としてあらわれたりします。

けれども、この「感じない」のあり方が、生活全体に大きく及んでしまっていると、

楽しみや、喜びや充実までも、感じなくなってしまうということが起こることがあります。

そこで、「感じるスイッチ」を急に入れるとどうなるでしょうか。

スイッチオフが、いきなりオンになる。

心も身体もびっくりします。怖いと思うかもしれません。

そして、結果的に心が閉じてしまい、変化に向かえなくなってしまうのです。

大事なのは、少しずつ身体で感じる「安心感」をまず育てていくことです。

それが、やがて、体験を言葉にしてつむいでいく器や、感情や記憶を変化させていく土台になっていきます。

ソマティック(身体志向)なカウンセリングでできること

例えば、セッションで一緒に、少し足の裏を感じてみるグラウンディングをするなど、

まず身体レベル、無意識レベルでの不安や怖さを和らげていく安心感を育みます。

安心感が育てば育つほど、気づきが深く大きく増していきます。

例えば、小さな子どもが、母親に見守っていてもらえているという安心があれば、

少し遠くの滑り台やブランコまで行けるように、

見守られている、身体で安心できるという関係がカウンセラーとクライエントの土台になっていれば、

辛い体験の中で言葉にできなかった感覚を、言葉にしてみるというチャレンジができたり、

言葉で話すだけで見えてこなかった、今まで感じなくしていたような自分の感情の動きに、

思いきって、触れることができるようになっていきます。

ソマティックなカウンセリングでは、ただ「わかる」「気づく」というだけでなく、

心身が自然体で楽でいられるようになるような

身体に染みわたるような変化をサポートをすることができます。

カウンセリングを選ぶときのヒントに

もし、これまでのカウンセリングに「話しても変われない」「かえってしんどくなった」「楽にならなかった」

という違和感を持っていたなら、

「身体の感覚も大切にしているか」

「安心して”感じる”ことをサポートしてくれているか」

という視点で、カウンセラーを探してみてください。

身体の感覚と共に、

自分が行こうとする道を阻んでいる心のよろい、

触れることが怖いと感じている心のとげ、

そして、自分の心の奥にある感情や願いに触れて、

深くありのままの自分自身とつながっていくプロセスをぜひ体験してみてほしいと思います。

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