カウンセリングを受けてみたいけれど、オンラインって本当に効果あるの?
対面じゃないと、気持ちは伝わらないんじゃない?
そんなふうに迷われる方は、実は少なくありません。
私自身、臨床心理士として、そしてクライエントとしても、対面・オンラインの両方でカウンセリングを体験してきました。
その中で気づいたのは、“どちらが正しい”ではなく、
“どちらが今の自分にとって受けやすいか、安心して受けられるか”が大切だということ。
この記事では、対面とオンラインの違い、効果、それぞれの良さや向いている方の傾向について、
実体験も交えながらお伝えします。
オンラインカウンセリングの特徴と効果
オンラインカウンセリングは、コロナ渦以降、急速に増えました。
私は、それ以前は、対面でしかカウンセリングを行ったことがなかったので、対面ができなくなってしまえば、
カウンセリングとして成り立たないのではないか?ぐらいに不安を感じました。
けれども、慣れくると、オンラインならではの良さも感じるようになりました。
実際に、クライエントさんも、対面と変わらない効果を感じてくださっていました。
自宅などの安心できる場所から、遠方に出向かなくてもアクセスできる
移動の負担がなく、家事・育児・介護などの合間にも気軽に受けやすい
カメラを通じたやりとりでも、十分に“つながり”を感じられる
特に対人緊張が強い方にとっては、カメラ越しの距離感が、むしろ安心できることも
ときには画面オフのワーク等で、緊張を調節することができ、セラピストの挙動を気にせず、
自分の感覚や動きに集中することも可能
特に、家事・育児。介護などの負担、あるいは、心身の状態による負担が大きい方にとって、
移動がないというのは、とても大きなメリットになると思います。
対面カウンセリングの特徴と効果
とは言え、やはり、対面には対面の良さも大きいです。
対面だからこそ、声の響きなどのセラピストのあり方がダイレクトに伝わりやすいです。
また、カウンセリングの行き帰りの道中で、いろんなことを思いめぐらせたり、
セラピストに「会いにいく」という行動を通して、さまざまな気づきがもたらされることも大きいです。
カウンセリングルームという安全な空間で、セラピストに迎え入れられているという安心を感じやすい
歩き方、視線の向け方、表情、声のトーン、息づかい、身体の動きなどをより感じとることができる
沈黙しやすい
目線や話すタイミングに自由度が大きい
タッチや身体を使ったワークなど、ソマティックな手法の幅が広がる
距離感や空間の配置によっては「近さや視線」が、逆に緊張を生むこともある
どんなにオンラインが発達したとしても、対面でのカウンセリングは、やはりなくならないと思います。
私の実体験:対面の「正解」が、いつも安心とは限らなかった
私自身、以前、対面での対話カウンセリングを受けたことがあります。
コロナ禍だったこともあり、セラピストとの物理的距離に遠かったというのもありますが、
それ以上に、セラピストの顔を見ることや目線を合わせること自体がとても怖く感じられました。
緊張が強く、心も体も固まってしまい、落ち着いて話すことも、自分の状態を感じ取ることも、
ほとんどできなかったのです。
その後、ソマティックなアプローチと出会いました。
言葉で頑張って伝えようとしなくても、
タッチや呼吸、身体の感覚を通じて、少しずつ安心感が育っていく──
そんな体験を通して、「ああ、自分はここにいていいんだ」と感じられるようになっていきました。
さらに、オンラインでのソマティックなセッションを受けたときには、
セラピストの目線や表情をそこまで気にせずに済んだことが、私にとってはとても安心でした。
そのおかげで、自分の感覚や身体の動き、感情にじっくりと集中でき、
「オンラインでも、むしろこちらの方が深く自分に向き合える」と感じたのです。オンラインであっても、特にソマティックなアプローチだからこそ、
より効果的に、あるいは、対面と変わらない効果を発揮することができると感じます。
また、最近、オンラインの可能性に気付かされた出来事。
あるセミナー参加のときに、画面越しに参加している人のあくびをされたら、
なんと、つられてあくびをしてしまったのです。
考えてみれば、映画やドラマをみている時、
画面越しであっても、主人公に感情移入して、涙が出たり、胸がぎゅっとなったりしますよね。
同じように、例え画面越しであっても、神経系の共鳴や感情の伝達はちゃんと起きている、
そう感じます。
そして、ソマティックな視点をもったセラピストが、どんなふうに”今ここ”の感覚を扱うかによって、
オンラインであっても、関係性はより深く、ダイナミックに作用していくのです。
オンラインカウンセリングと対面カウンセリングの違い
オンラインカウンセリングと対面カウンセリングについて、わかりやすくまとめてみました。
項目 | オンライン | 対面 |
---|---|---|
場所 | 自宅など、慣れた空間 | カウンセリングルーム |
移動・手間 | 移動不要、時間調整しやすい | 通う時間・準備・交通費が必要 |
感じやすさ | 距離が安心材料になることも | その場の空気を共有しやすい |
対人刺激 | 過剰に気にせず済む場合も | 刺激が強すぎることも |
ワークの柔軟性 | 画面越しだからこそ、自分に集中しやすいことも 画面オフの活用も | タッチなどの直接の接触や空間全体を使ったソマティックワークが可能 |
オンラインが向いている方
- 音や人の動作、外の刺激に敏感な方
- 心身の状態、住んでいる地域によって、移動の負担が大きい方
- 家事・育児・介護などで外出できる時間に制限がある方
- 「見られること」が不安な方
- 自分のペースで、静かに内省を深めたい方 など
対面が向いている方
- 空間そのものから安心感を得たい方
- 表情や雰囲気、空気感の共有を大切にしたい方
- 誰かとリアルに一緒にいることで、安心できる方
- 対面でしかアプローチできない特定の心理セラピーを受けたい方 など
オンラインでも“つながれる場”はつくれる
「画面越しでは伝わらないのでは?」という不安をもつ方も多いですが、
ソマティックなカウンセリングでは、身体の感覚に意識を向けながら、
深い安心とつながりを、自分の内側に育てていくことができます。
たとえば…
- 呼吸に寄り添ったり、緊張などの身体の状態を感じ取るワーク
- グラウンディングやセルフタッチ
- 安心の感覚を探るリソースワーク
こうしたプロセスを通じて、オンラインでも「自分とつながる」実感を得ることが可能です。
そして、それが、内面の変化へと向かうことにつながっていきます。
まとめ:大切なのは「安心して向き合えるかどうか」
カウンセリングの効果は、「対面かオンラインか」だけでは決まりません。
大切なのは、このカウンセラーと、これならやっていけそう、と腰を据えることができるような、
“あなたにとって安心できるものかどうか”という視点です。
今の自分にとって、どんな環境なら心が落ち着くか、
どんな方法なら自分にやさしく寄り添えるか──
その感覚を大切にしながら、
心と身体の声に耳を傾ける時間を持っていただけたらと思います。
オンラインカウンセリングをご希望の方へ
静かに自分とつながるソマティックなカウンセリングを、オンラインでご提供しています。
まずはあなたのペースで、お気軽にご相談ください。