生きていることの辛さや違和感・・・
なぜこうなってしまうのだろう、うまくいかないことばかりで頭が一杯になる。
頑張って頑張ってここまで来たけれど、報われていない。
親や、子ども、パートナー、本当は支え合える家族、一緒にいて安心できる関係でいたいのに、
接するほどにしんどくなる。
イライラを止めようとしても、止まらなくて自己嫌悪になる、好きな自分でない自分が嫌になる。
この広い世の中で、楽しんでいる人々やうまくいっている人々を横目に見ながら、惨めさや孤独で辛くなる。
誰かに救われたい、いつか変わることを夢見ているけれども、この辛さに終わりが見えない。
いつも心身の症状に悩まされて、
いつも周りに同じような人が現れて、
行きたい方向にいけない、先に進めない、堂々巡りで変化できない。
不安、恐怖、怒りの感情に圧倒されて、思うようにいかない、行動が重い。
複雑な自分の気持ちに埋もれ込んで、欲しいものが手に入らない
思い当たることはありませんか。
そんな生き辛さを持っているあなたに伝えたいこと、
人生のハンドルを自分で握ってみませんか。
たとえば、あなたが車を運転しているとします。
今進んでいる道や、進もうとしているゴールは、
知らず知らずに、いつもカーナビに自動入力されているかのようになっているかもしれません。
子どもの頃から知らず知らずに身につけた価値観や生き方のパターンによって、
そんなことが繰り返されているかもしれません。
あるときの大きな傷つきや知らず知らずに我慢し続けた体験、
何かによって心がダメージを受けたトラウマの影響から、
心や体がたえず何かに反応し、思うようにコントロールできずにいるのかもしれません。
一生懸命、頑張って外の世界に合わせてきたけれど、
自分の心や身体がずっと置き去りになり続けているのかもしれません。
自分自身と丁寧に向き合い、自分のことを理解し、それを認めていくほどに、
不要なものは手放したり、本当に自分が必要としているものや
自分にとって心地よいあり方に、自然と向かっていけるようになります。
人生のハンドルを握るための3ステップ
自分の状態について気づくこと
行き詰まっている、うまくいかない、なぜこのようなことが起きているのか。
たいてい、私たちは、自分ではわかりません。
本などのいろんな知識、ネット上の情報で様々知ることはできます。
けれど、結局、それが自分に当てはまっているのかということは、大抵わかりにくいです。
カウンセリングに来られる多くの方は、さまざまなネット検索をされて、ああかな、こうかな、自分はこうなんじゃないか、など考えた末に辿り着かれる方がほとんど。
じゃあ、自分は、本当にそうなのかどうなのか、どうやって解決したらいいのかを自分で選択して決めていくということは、
なかなか難しことです。
自分の顔は直接自分で見えないように、
自分というものは、自分の頭で考えるフィルターを通して理解できることというのは、
わずかだったり、不確かだったりするからです。
だからこそ、そんなときの一つの選択として、カウンセリングは、有効な方法だと思っています。
カウンセリングでは、なぜ心や体の不調が起こってきているのかというメカニズムを知ったり、
自分自身が引き起こしているパターンにまず気づいていきます。
例えば、子どもへのイライラが抑えられないといったことがある場合、
具体的にいつそれは起こるのか・・・
「嫌」と言われた瞬間、散らかっている部屋を見た後など。
そして、イライラはどんな風に起こるのか・・・
急にキレて暴言になってしまう、瞬間でカッと熱くなるなど。
そんなことを、動画をコマ送りするかのように、
カウンセラーがサポートしながら、一緒にみていきます。
そして、自分を観察していく力をカウンセラーとともに身につけていきます。
けれども、一つ大事なことは、たとえそれが、頭で分かったとしても、変化には向かいにくいということ。
脳の気持ちになれば、なるほど、そういうことか。はい、それで?
みたいな状態です。
使ったことのない筋肉は、使いようもない、
踏み入れたことのない道の世界は、どう歩けばいいのかわからないという感じです。
では、どうしたらよいのでしょうか。
安心の土台を身体に作り上げる
何事も安心感がなければうまくいきません。
窓ガラスが割れていて、部屋の中に風が吹き荒れているのに、片付けようとしている、
家の土台が崩れそうなのに、必死に何か作り出そうと家の中で作業している、
それどころじゃないよね、という感じになります。
そして、社会では結果や競争が求められる場面が多いです。
安心がないままに外に出かけていくと、まるで丸腰の兵士のような状態になり、戦わねば!と
心は必死になって空回りします。そして、それは、身体にも影響します。
誰かと関係を築いていくにしても、安心の土台が自分の心になければ、
相手が誰であろうとも、常に自分の心に嵐が吹き荒れて、「どう思われてるだろう」と外側ばかりに意識が向き、
思考がぐるぐる止まらなくなります。
そして、その不安から、罪悪感や被害者意識など、様々なネガティブ感情がさらに増幅していきます。
では、安心感とはなんでしょうか。
安心感とは、まずは自分の内側の身体の感覚から生じるということを知ること、
そして、それを育むことがとても大切であると当ルームでは考えています。
あなたは、どんなときにホッとしているでしょうか。
安心感と聞いて、どんなイメージが湧きますか。
経済的物質的な安心ももちろん大切です。衣食住がないと安心できません。
けれど、例えば生まれてきた赤ちゃんは、何も頭では分からないのに、
すやすやと安心に包まれて眠ることができます。
そこには、言葉を超えたところでの、暖かく包まれている感覚、満たされた感覚、
何かと繋がっているという感覚、そこにいていいという感覚、そんなものが伴っているのかもしれません。
そんな感覚を受け取る力を私たちは生まれながらに持っているのかもしれません。
大人になった私たちは、たくさんのストレスや日常のタスクに追われて、
そんな感覚を受け取る力がすっかり削ぎ落とされてしまっているかもしれません。
そして、トラウマや親子関係での傷つきが大きいと、
安心の感覚というのは、埋もれてしまって、探し出すことが難しくなります。
それを、カウンセリングでは一緒に育てていきます。
カウンセリングでは、あなたに合ったやり方で、
ちょっとした瞬間にすぐ取り組めるマインドフルネスのワークを行なっていきます。
例えば、足の裏の感覚を感じてみる、呼吸に寄り添ってみる・・・
そんなわずかな体験から、
まるで、種を蒔くための、土を一緒に耕していく、そんな作業を一緒に取り組んでいきます。
セルフケアができる力をつけていきます
この2ステップを丁寧に、繰り返し積み重ねていくと、
自然とセルフケアができるようになっていきます。
そして、徐々に、自分の不安、悲しみや悼み、怒りといったようなネガティブな感情も、
自分自身への労いの気持ちから、
それらに振り回されずに自分で包み込んでいけるようになっていきます。
特に生きづらさがある場合、
たいてい、不快感の中に浸っている状態が当たり前になっていることが多いです。
そこに気付けるようになれば、自分でその先の対応を選択できるようになります。
身体が左に行こうとしている、けれど、頭では絶対右に行かないといけないと思っている、
じゃあどっちに行こうか。
左に行ったらこうなりそうだから、こんな工夫をしてみようか。
右に行けば、こうなるかもしれないから、こうしてみようかな。
など。
そうすると、心や身体が喜び始め、好循環が始まります。
自分の軸や、ここで今生きている私に、地に足をつけられる感覚が出てきて、
私らしい新しい物語に向かって、進む準備をはじめることができます。
そんなふうになれば、きっと、いつのまにか自分で人生のハンドルを握っている確かな手応えが
増え始めていきます。
人それぞれに、カウンセリングの進め方は異なってきます。
まずは応急処置が必要な場合、じっくりと腰を据えて取り組んでいく場合など、様々です。
ときには、一進一退といったこともあります。
あなたのニーズを聞きながら、
あなたにあったやり方について話し合い、
時にはこちらから説明・提案しながら進めていきます。
一人ではもうこれ以上進めない、変われない、
そんなあなたをカウンセリングでゆっくり寄り添いながら、
全力でサポートしていきます。
これを読みながら、何か心が反応していれば、
まずは、その声に耳を傾けてみてください。